タージ・マハルの美しさには心を奪われました。
首都デリーから車で4時間ほどの距離にあるアーグラーにタージ・マハルはあります。
旅程に余裕の無かった私は、デリーにある日本の旅行代理店に一人ツアーを申し込みました。
ツアーといってもお一人様ツアーで、ドライバーが朝、車で迎えに来てくれて、帰りは再びデリーまで送ってくれます。
ダンディー
早朝、ホテルの部屋で出発の準備を整えているとフロントから電話が掛かってきます。
"Someone visits you"
ターバンを頭に巻いたダンディーなドライバーが迎えに来てくれました。
フロントが"どこへ行くんだ?"と尋ねてきます。
"アーグラーに行くよ"
そう答えると、事前にダンディーにも質問していたのでしょう。
怪しい奴ではないと分かったようで、快く送り出してくれました。
公認ガイドとの出会い
タージ・マハルの駐車場でダンディーと別れた私は入場チケットを購入しようと「地球の歩き方」を手にしばし彷徨います。
ようやくチケット売り場を見つけると帽子を被ったインド人に手招きされます。
チケットはいくらだからと教えてくれ、私からお金を受け取ると親切にも窓口から購入してくれました。
そして、こう言われます。
"私は毎日朝一番に訪れるゲストに無料でガイドをしているんだ"
また、胸につけたピンバッジを誇らしげに見せられます。
「公認ガイド」と書かれているようですがヒンディー語のため読み取れません。
私はこのガイドを信じています。
しかし、しばらく経つと幾重にも刷り込まれたインド人への疑念が私の中で抑えきれなくなります。
拙い英語で2回同じ質問をします。
"本当に無料でガイドをしてくれるのか?"
"もちろん無料だよ"
笑顔で答えた公認ガイドは、タージ・ハマル内の職員と親しげに会話します。
私は信じています。
流石は公認ガイドです。
素晴らしいアングルの写真を何枚も撮ってくれます。
しかし、写真に写る私の顔は徐々に引きつっていきます。
各ポイントで丁寧に説明もしてくれます。
もはや私の頭の中は
最終的にガイド料としていくら請求されるのか、
という不安で占められていました。
美しきダージ・マハル観光は公認ガイドへの疑惑と共に幕を閉じます。
To be continued..
にほんブログ村
saaik.blue