タージ・マハル観光を終え、ダンディーなお抱えドライバーに空港まで送ってもらった私は、思いがけずお得な体験をします。
"でも"少しだけ分かりますか?
早めに空港に到着し搭乗手続きのカウンターで2番目に並んでいた私に、カウンター職員(インド人女性)が尋ねます。
"Do you understand English?"
英語に自信のない私は、間髪入れずに答えます。
"Sorry, No"
しかし、予想外にインド人女性職員は食い下がってきます。
"でも少しは分かりますよね?"と
" a little?"と副詞を付け加えてきます。
どこか女性に求められた(甘えられた)ような気になった私は"少し"は英語が理解できることを認めます。
すると矢継ぎ早に何かを英語で伝えられます。
・ダブルブッキング
・30,000 yen(3万円)
上記2つの単語からダブルブッキングにより3万円あげるからフライトを変更してくれと言っていることが理解出来ました。
出発時刻が6時間程度遅くなるものの、JAL直航便からANA直航便への変更だったことと、日程的にも問題がなかったため承諾します。
3人の仲間たち
フライト変更を承諾したのは私を含めて4人居ました。
- 25歳くらいの眼鏡をかけたインド人青年
- 30歳くらいのフランクなフランス人男性
- 中華系だけど電話越しに英語を喋り倒している35歳くらいの女性
時間潰しのための空港カフェで使用できるバウチャーとラウンジ利用券を渡された私たちにはどこか連帯感が生まれていました。
インド人青年は大きなスーツケースを抱えていました。
海外に飛び出すのは初めてで、アメリカの大学に留学するとのことでした。
当時の安倍首相がトランプ大統領の差し出した握手に少し嫌そうな顔をしたYouTubeを見せられ、
"どう思う?"と質問された時は少し参りました。
インド人らしからぬ誠実で真面目な青年は、
成田からトランジットでアメリカへ飛び立って行きました。
フランス人男性は"AURELIEN(ローライエン)"という名前でした。
4回くらい名乗ってもらいましたが一向に聞き取れず、
最後には"フランス人の名前は発音が難しいから気にしなくて良いよ"と言ってもらいました。
ガールフレンドが日本を気に入り、自分も日本に来てみようと思ったとのこと。
日本のオススメを聞かれたので、浅草寺とお寿司を紹介しました。
中華系女性はイヤホンをさしながらひたすら電話で話していました。
途中、感情的になって泣きながら喋っていましたが高速英語だったため内容は分かりませんでした。
彼女も成田からトランジットでアメリカに飛び立って行きました。
金銭的(3万円)に得したこともそうですが、
こうした突発的な出会いが一人旅を面白くしてくれます。
To be continued..
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