saaik blog

英語が話せるようになりたい。海外22カ国渡航の記録。ゴルフも日々練習中。テニス歴は24年。

読めばテニスが強くなる

20年ほど前のテニス雑誌にはこの本の広告がよく載っていた。


著者は世界ランキング4位にまで上り詰めたプロテニスプレーヤー。
悪童ジョン・マッケンローの天敵にして、アンドレ・アガシを不調の底から世界1位へと蘇らせた戦略家。


主に授けてくれる戦略は、以下2点。
・準備をしっかりしよう
・計画性を持とう


試合前に人よりも精神的・肉体的な準備をし、
試合中に頭を使ってプレーすることで、
自分よりも強い相手に勝つことが出来るよ

と知恵を授けてくれる。

30歳になった錦織圭

先の全仏オープンで"マラソンマン"と揶揄された錦織圭には、
恐らくこの本は必要ない。

※マラソンマン:5セットマッチで5セットに突入すると突出した勝率を誇る

いわゆる無類の勝負強さを持つ錦織は、
戦略性に富み
相手への観察眼もあり
自己修正能力も高い。


日本においては過小評価されている節があるが、
技術・知性・俊敏性においてはきっとロジャー・フェデラーにも引けを取らない。

※サーブ、メンタルを除く

具体的な戦略

印象的と言える戦略は以下2つ。
①スタートダッシュでリードを奪え
②セットアップポイントが大切


①スタートダッシュ
相手が眠っている最初の2ゲームくらいをポンポンと取ってしまおう。

相手の身体が温まる前に。
相手の頭が眠っている間に。


②セットアップポイント
ゲームポイントの1つ前のポイントが実は重要。

30-30,30-15,30-0など、
そのポイントを取ればゲームポイントに王手をかけられる時にこそ集中する。

30-15の時など、
"セットアップポイントだ"とぶつぶつ言いながら集中力を高めている。(私の場合)

秀逸な翻訳家

同書を日本語に翻訳したのは元ダブルス世界チャンピョンの方。


そのため原書のニュアンスが忠実に翻訳されている。
場合によってはその方のエッセンスも加味され、良書がより良書になっている。


Fin
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