将来的な海外赴任の可能性に備えて、野村證券で新NISA口座を開設し積み立て運用をスタートしました。
ただ少し後悔しているのが、松井証券の方が良かったかもということです。
ヒラパパさんのブログで初めて知ったのですが、松井証券でも海外赴任時に5年間はNISA口座を保有できるようになっていることが分かったからです。
海外赴任と新NISA最新情報(今は松井推し) | ヒラパパ
野村證券と松井証券では取引手数料の部分で差が出てきます。
松井証券では、新NISAにおいて日本株、米国株、投資信託の売買手数料が無料です。
楽天証券(旧NISAを運用)から野村證券に新NISA口座を移管する時にはあまり考えていなかったのですが、野村證券では「成長投資枠」で国内株式(高配当個別株)を購入する際に取引手数料を取られてしまうことに気がつきました。
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■なぜNISA口座を楽天証券→野村證券に移管したのか?
楽天証券のNISA口座は海外赴任時に解約する必要があり、せっかく積み立てたインデックス投信を売却する必要があったからです。
当時調べていた時(2023年4月頃)には野村證券が唯一、出国後も5年間の期間縛りはあるもののNISA口座を維持保有することができました。
※現在は松井証券も同様の対応になっていることが判明
■ 野村證券で新NISA口座を運用する場合の問題点
年間240万円の「成長投資枠」では配当金目的で日本の高配当個別株を運用したいのですが、野村證券では取引手数料を取られてしまいます。
決して頻繁に個別株を売買するつもりはないのですが、松井証券であれば取引手数料が掛からないので今となっては失敗だったなと思っています。
また松井証券でも同じなのですが、6年以上海外赴任する場合には新NISA口座を保有する術は無く、オルカンやS&P500と言ったインデックス投信を長期運用することができません。
■2025年(翌年)から松井証券に新NISA口座を移管すべきか?
野村證券の新NISA口座で掛かる取引手数料にどこまで目くじらを立てるかです。
新NISA口座を移管する場合でも、移管元(野村證券)の新NISA口座に投資した商品はそのまま運用が継続できるでしょうから、新NISA口座を移管すること自体は特に問題ないかなと考えています。
ただ移管に伴う手続きはそれなりに労力を伴うものであり、松井証券に移管するメリットと移管に伴う工数を天秤にかけることになりそうです。
松井証券では投信残高に応じてポイントも貯まるようなので、その点も移管する場合のメリットだと思っています。
■野村證券の良いところ
1年前に各証券会社に一斉に電話をして”とある”手続きを行う必要があったのですが、野村證券の電話口での対応はスムーズで良い印象が残っています。
また大和証券もしっかりとした対応をしてくれたので、そう言った面では大手どころの証券会社は良いなと思いました。
逆にSBI証券などのネット証券だとなかなか電話が繋がらなかったイメージがあります。
※私自身、SBI証券の口座を保有し運用もしていますので特に他意はありません。
■海外赴任の可能性がある場合の旧NISA口座積み立て残高(S&P500)の問題点
私は楽天証券の旧NISA口座にS&P500の4年間分の積み立て残高があるのですが、利益の出ている今の時点で利益確定をすべきかを迷っています。
株価が好調で円安の局面である今だからこそ利益が出ているわけで、これが株価が急落して円高に振れたタイミングで海外赴任が決まり売却しなければいけなくなった場合、とても悲しい結果になります。
※2024年1月時点の米ドル/円:144円
■今後の各証券会社の対応に注目
海外赴任の可能性がある人にとっては決してフレンドリーとは言えない新NISA制度ですが、松井証券がHP上で「出国後も5年間はNISA口座の継続が可能」と謳ってくれたように、人気のあるSBI証券や楽天証券でも制度改定される未来があるのでしょうか。
個人的には野村證券が新NISAにおける取引手数料を無料化してくれることが嬉しいですが、野村證券のビジネス構造が対面窓口での手数料収入である以上、そのような制度改正は期待出来ないかなと思っています。